広々とした邸宅と髙いコンクリート塀に囲まれたお庭で元気に走り回るワンちゃんたち。S様のお庭は、忙しい日々の中で5匹の愛犬と快適に暮らすための工夫と愛情に満ちたお庭です。

家づくりも終盤になって、そろそろお庭を…というタイミングで、インスタグラムで知ったのがきっかけです。職場の建物をお願いした会社に家も建ててもらったので、外構も以前と同じ業者さんでとも考えたのですが、せっかくなら新しい方とトライしてみようと。soenさんのセンスがいいなと思ってお願いしました。

それはもう、犬のためのお庭ですね！　犬が思いっきり走り回れ、そして安全に遊べる庭。前の家ではお庭がなかったので、犬たちも大喜び。むしろ、このお庭ができたことで、犬が増えました（笑）。一面に人工芝を敷き詰めてもらったのですが、雨上がりでもドロドロになることなくすぐに遊べますし、通常はピンで固定するところを全面ボンドで接着したりと、犬が怪我をしないことを最優先に工夫してもらいました。

夏は、犬用のプールを設置して、水遊びもよくやりました。どれだけはしゃいでも大丈夫なスペースがあるっていいですね。犬たちが植栽エリアに入ることもよくありますが、足が汚れないように丸みのある石を敷いてもらったり、葉や実を口にしてしまっても安全な植物を選んでもらったり。soenさんもラブラドール・レトリーバーを飼っていらっしゃるということで、安心してお任せできました。

また、娘が花や野菜づくりが好きなので、娘の部屋から望めるアプローチエリアに小さな庭と家庭菜園のスペースを設けてもらいました。その一角だけは、犬たちがいたずらしないよう、公共施設でも使われる頑丈なアメリカンフェンスで仕切っています。大型犬が多いので、万が一にも近隣の方を傷つけることがないようにという意味でも、フェンスと門扉を二重にし、強度重視でお願いしました。

仕事が忙しく帰宅はいつも22時を回るため、お庭で過ごすのは夜がほとんど。散歩の準備と水撒きのための30分ほどですが、その時間がとても心地よいです。いくつかの希望やイメージを伝えたら、あとはsoenさんにお任せで、ガレージ前やエントランスも含めて、センスよくまとめてくださいました。シルバー系の植物を中心に大人っぽい雰囲気で、ライトアップされた様子もとてもいいんですよ。

メインの植栽は、私の希望で、家族が好きな木をセレクトしました。娘たちが好きなミモザとジャスミンに、父が好きだった金木犀、祖父母が好きだったフェイジョア、スモモ。例えばスモモだけでも様々な種類があるそうで、soenさんと一緒に市場に出向き、花の写真などを参考にしながら好みの枝ぶりの木を選びました。一年過ごしてみて、特に印象的だったのは、ミモザの季節。満開に咲き誇って、本当に綺麗でしたよ。

他にも、ユーカリやクチナシ、タイサンボク、ロドレイヤ。季節ごとにいろいろな花が楽しめますし、夜に咲く花も多く、いい香りがするんです。それぞれの盛りはあっという間なんですけど、忙しい日々の中で、季節の節目が感じられるのはいいですね。いずれは、ビワや桃など実がなる木も増やして、食べて楽しむのもいいなと思っています。

出来る限り手がかからないお庭づくりを実現してもらいましたが、本来は庭仕事が好きで、時間さえ許せば一日中やっていたいタイプなんです。人工芝を清潔に保つための清掃はしっかりやっていますし、植栽に水撒きをしたり、日々のお庭のお手入れが帰宅後のリフレッシュになっています。逆に、樹木の剪定や花苗の植え替えなど大掛かりなケアはプロにお任せしたいので、年3回soenさんにメンテナンスしていただいています。限られた時間の中にも、お庭を育てる喜びと犬たちと一緒に遊べる楽しさがあり、このお庭を作って本当によかったと思っています。

施主様は本当に多忙な方なので、質感は保ちつつもメンテナンスが楽になるように、植物のセレクトはもちろん、部材選びも工夫しました。それでも、施主様がお忙しい中でかなり手をかけてくださっていることは、お庭の草木の元気な姿を見れば一目瞭然！　お庭でワンちゃんたちがはしゃぐ姿も見ることができて、私たちもとてもうれしかったです。

至るところに施主様のセンスが光っており、お庭へのアプローチには犬の足跡のモチーフを施しました。アメリカンフェンスに施主様があしらわれたプレートや、リードをつなぐドッグポールもおしゃれですよね。雨水桝にも人工芝を貼ってカバーし、景観を損なわないように配慮しました。

なお、人工芝のボンド接着については、私たちにとって初めての試みで、強度の心配はありましたが、ワンちゃんの安全最優先でまずはやってみようと、施主様にご理解いただいた上で施工しています。

《施工箇所》
・駐車場目地（人工芝）
・人工芝
・PCフェンス
・野菜花壇
・小庭アプローチ
・花壇
・ドッグポール
・照明計画・設置